拍手がなければ海の藻屑

いかにドラマティックに脱衣するかを追求していくTuna Mermaid(トゥナ・マーメイド)の情報と文章。

バーレスクとクラウン(道化師)って、ちょっと関係あるみたい + 出演情報

昨年から、クラウン(道化師)のお勉強をし始めています。

 

なぜクラウンかというと、どうもバーレスクってクラウンの歴史と関係があるみたいなのです。クラウンの始まりは中世ヨーロッパの王様のための道化師やコメディア・デラルテという即興劇の中のキャラクターだったそうで、王様がいなくなるにつれて庶民みんなが楽しむものになっていったんだとか。一方で、宮廷風刺劇の一部に「バーレスク」という名前が使われていて、そのうちのお色気お姉さんが今のバーレスクにつながっているのだという説を聞いたことがあります。あれ、これって似てない…?というか、一緒じゃない…?

 

 

バーレスクは先の宮廷風刺劇が始まりだと言う人もいれば、いやそれは名前が同じだけで違うものでしょって考える人もいるみたいだし、いやいやバーレスクという名前ではないけど起源は古代ギリシャアリストファネスの『女の平和』だ、なぜなら女性性と喜劇をつなげているからだ、みたいな人もいるようです。最後のはさすがに無理ないかな…そういうこと言うんだったら天照大神を引き出したアメノウズメが世界最古のバーレスクダンサーでしょとか言うよ…?ってなりますけども。

 

ここまででわかると思うんですが、実はどれも伝聞だったりネットで読んだだけの情報だったりします。wikipediaが教科書です、とか笑えない…。ちゃんと知っておきたい、と思いつつ、日本語のバーレスクの本はまだあんまり見付けられておりません。アンダーグラウンドだったりサブカルチャーだったりするものは、公的に記録して保存されたりあんまりしないですしね。実はあるけど私に見付けられてないだけ、とかだったらとても嬉しいですけど…。でも、ちょっとは人に教えてもらったりしてます。

 

ひとつは、武蔵大学の北村紗衣先生の

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【エッセー】バーレスクってなんだろう? 

 - 観客発信メディア WL 

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もうひとつは同じく北村先生の

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論文『ニュー・バーレスク研究入門』

2011年 シアターアーツ 49号 105~115ページ

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読んでてもう、そうそうバーレスクってそれそれ!ってずっと頷いておりました。 何に頷いたかというと、文中の言葉で言う「既存の固定観念を笑いのめす」ところで、個人的にこれがバーレスクのとてもとてもいいところだと思っています。みんなあんなにおっぱい出してるのに世間の需要に応じないというか、例えば世間ではプレイメイトみたいな女の子がエロ枠としてウケるのが動かぬ常識なのに、全くそこに寄せてかなかったりするし、というか全然外れてていいし面白ければなおいいし、むしろプレイメイトしかないとかつまんなくね?みたいなのを、おっぱい出しながらやってるところがもうほんと最高なのです。エロをエロで笑いのめす、素晴らしいです。

 

そしてそういうツッコミ文化みたいなものが90年代のリバイバルから突然入ったってことでもないようで、ジプシー・ローズ・リーは働く女として保守的な女性像を笑いのめしてたらしいし、50年代に結成されてるバーレスクダンサーの組合が「結婚生活が続くように専業主婦に私たちのパフォーマンス技術を使ってもらいましょ」なんて煽り文入れてやっぱり笑いのめしてたらしいし。なので、このツッコミ笑いのめし文化は、バーレスクを語る上で重要な一側面ではあると思います。

(ところで、WLのエッセイの最初のとこで「現在の舞台芸術で「バーレスク」というとストリップティーズ(striptease)、つまりステージで服を脱ぐことを中心に、バレエやベリーダンスといった踊りはもちろん、お笑いや空中ブランコ、マジックから朗読までいろいろな演芸を組み合わせたパフォーマンスを指します。」ってあるけど、これ欧米の話じゃないかなと個人的に。日本ではもう世間的にはバーレスクアギレラの映画でやってたもののことになってて、ストリップティーズする人は「バーレスクの名を騙って服を脱いでる人」な認識だと思うなあ。でも「風刺劇の体裁で服脱いでる」のが歴史的にはバーレスクとして正しいというふうに言えなくもないかもしれないしそう思うと受け入れないといけないような気もするしなんかもうこれどうしたら)

 

さてクラウンの話に戻りますと、どうも宮廷道化師というのは絶対王政の時代に王様の前で王様自身を茶化したりツッコミ入れたりするような、とんでもないことする人たちでもあったんだそうです。コメディア・デラルテのほうにはお医者さんとか軍人さんとかのエラい人のキャラクターが出てくるのだけど、そのエラそうな感じを誇張したり情けなく描いたりとかして面白おかしく笑いにしたりするんだそうです。

 

え、ちょっと待ってすごい似てる!バーレスクと似たようなことしてる!クラウンは既存の権威を笑いのめしてるし、バーレスクは既存の常識を笑いのめしてるわけでしょ!似てる似てる、っていうか一緒じゃん!すごい!!

 

というわけで、バーレスクの勉強とともに、クラウンのお勉強を始めています。もちろん全部が一緒なわけないですが、でもそれでもライブパフォーマンスであることぐらいは変わらないんじゃないかと思うので仮に文化的につながってなくてもやってれば何かしらわかるんじゃないかな、いいこと起きるんじゃないかなと勝手に期待しています。

  

さてそのクラウンを学びに行ってる先のG・E - JAPANの公演が東京芸術劇場であるのですが、その『舞台エンターティナープロジェクト』という企画に参加します。プロ・アマチュア問わず、10分以内のステージ作品を出品できるのです。この流れだとクラウンに関連することやると思うでしょう?ところがびっくり、バーレスクのほうですよ!!正確には、バーレスクに強い影響受けて作った、ダンスの入った喋らないお芝居です。ペイスティにもブラにもならないので子どもが見ても全く問題ありません。というか、積極的に思春期前の子たちに見てほしいと思って作っています。でもバーレスク知ってる人が見たら、ああこれバーレスクだって思うんじゃないかな。作品タイトルは『Still the Ugly Duckling(やっぱりみにくいアヒルの子)』です。東京芸術劇場で、バーレスクっぽい何か!なんと今回、クラウンの方のショーもあるので、続けて見てあーなるほどなーって思っていただけます!すごい!だってこのために書いてるから!!

今月7/17の海の日の昼からです、お忙しいと思いますがどうぞおいでください。

 

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中野ブラザーズ70周年記念プレ公演

グローバル・エンターテイメント・フェスティバル in 東京

『舞台エンターティナープロジェクト』

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■ 2017年7月17日(月・祝) 12:00開場 12:30開演

東京芸術劇場シアターイース

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1

https://www.geigeki.jp/access/

■ 料金(全席自由席)
 大人前売4,000円/大人当日4,500円
 子供(小学6年以下)前売2,000円/子供当日2,250円

■ ゲスト出演

○三雲いおり

 コメディ・ジャグリング・パフォーマー

ストレンジディッシュ

 パントマイムとクラウン(道化師)によるお洒落なパフォーマンスユニット

土曜日の天使達

 知的・精神障がい者によるプロのクラウンチーム、社会福祉法人かがやき神戸

 

(わたしの出演はありませんが、16日と17日の夜には、

 タップダンスのレビューショーやクラウンのショーをご覧いただけますよ)

 

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